貴船の会計を終えて、外に出て歩き始めたら
後ろから トットッと走ってくる足音が
振り返ったら 貴船のご主人だった。
「ありがとうございました。
貴船もお陰様で10年になりました。」
「それはそれは」
「これ記念に作ったのでどうぞ」
「ありがとうございます。」
「もう10年ですかあ。予約とれませんねー。」
「はあ」
「じゃあまた来年」
ご主人 ガクッとズッコケてた。
ズッコケたいのは
来年予約が取れないかもしれない、こっちだわ。
気がかりなのは、お祝いの言葉をすっかり忘れてた事。
ご主人、申し訳ない。本当におめでとうございます。
歴史を重ねてもっともっと名店になっていくのでしょうね。
そうなったらもう私等みたいなバックボーンの無い人間は
予約の電話することさえもおこがましく思えるような
そんな敷居の高い店になるのでしょう。
あー悲しい、親しみ安い雰囲気が好きだったのに。
と、勝手に未来に向けて不の妄想を膨らませ
寂しい気持ちになったよ。
でも、これをもらってうれしかった。
旦那と一本ずつ、2人とも使わないで大事に取ってある。
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金沢で買ったお土産
ウメサの紅麹味噌 これが一番美味しい
秋にしか買えない 中田屋の毬栗(いがぐりきんつば)
小豆のきんつばも
ご近所さんのお土産も きんつば詰め合わせが
一番喜ばれるよ。
胡桃の佃煮 これもご近所さん用と自宅用