温泉旅行と知多半島ランチ

温泉旅行と知多半島ランチをつづります。何故か料金を度々間違えられる、そんな星の下に生まれた女

 寛平ちゃんは凄みが有った。

映画「OUT」のDVDを見た。
誰がどの役をやるのか知った上で、原作(桐野夏生)を読んだので、
登場人物はイメージそのままなんだけど、長編の小説を2時間くらいにしているため、かなり浅い感じがした。

やっぱ、「読んでから観る」は良くないな。
ホワイトアウト」の時もそう思ったけど。

いろんな所が削ぎ落とされている割には、間延びしているシーン(カラオケBOXのシーンとか)もあって、
何かとてももったいない気がした。
原作では壮絶なラストなんだけど、映画はほのぼの〜している。
犯罪者なのに、妙にほのぼの〜。
TVじゃなくて、映画なんだから、もう少し原作に沿っても良かったんじゃないかしら。

夜中から朝まで弁当工場で働く女たちの悲哀は、何処かに追いやられちゃっていたけど、原田美枝子は良かった。
暗くて居直ったような中年女なのに、時々妙にきれいで、原作との違和感がなかった。
原田美枝子って、ヘタクソってイメージだったけど、いつのまにこんなに存在感が
有る女優さんになっていたんだろうか。
やっぱり、実生活で苦労してると人間に深みが出てくるんだろうか?
間寛平は、凄みが有ってなかなか良かったけど、
バットを持って暴れるシーンで、「動いて無いと死んじゃう」ハゲヅラのステッキ持ったじいさんのギャグがダブってしまって、可笑しかった。ねらいか?

たぶん、この映画は「TVで放送する」っていうのが、大前提にあるんだろう。
だから、あんまり過激にできないんだろう。
死体解体は充分過激だけどね。

突然思い出して、貝割れ大根を作り始めた。
2日でこれだけ伸びた。

お昼に10本くらい食べたよ。