2年前タバサが行方不明になっていた時、
お世話になっていたのが、「温泉病院」(温泉療法のある病院)。
「お座り」や「お手」の芸で従業員の女性達のハートをわしづかみ。
まさに「芸は身をたすく」ってとこでしょうか。
探し回っているときに色んなことが有ったのだが、
その中でも私が「なんでやねん!」と突っ込みたくなった話が二つ。
母は車で色々なところに行き、そこで「タバサー」と叫んでいたのだが、
ふと見ると民家の庭にタバサによく似た犬がつながれていた。
母は、「よく似た」と言うが、ほとんどの犬がタバサに見えていたと思われ、
彼女は「タバサー?タバサー?」と民家の庭に勝手に侵入。
けたたましく吠えまくる犬。そりゃあそうよね、不審者侵入だもん。
それでも近づく母。
がぶっと太ももを噛まれた。
いまでも母の足には傷跡が残っている。
なんで、噛まれるまでわからんかな?
そして、もうひとつ。
居なくなってから一ヶ月くらいの時に、一本の電話が。
「オタクのワンちゃんいましたよ!」
やれうれしやと、保護してくれているという奥さんの御宅に、お隣の奥さんと2人で迎えに行った。
するとそこにはやせ衰えて、骨と皮のようになって皮膚病で毛が抜けたボロボロの犬が。
泣き崩れる2人。
「こんなになっちゃってー、わーんわーん、可哀想にー、タバサー」と呼ぶと
その犬が、一歩近づいて来たらしい。
母は用意したバスタオルでくるんで連れ帰ろうとし、
お隣の奥さんがその犬を抱きかかえた。
お隣の奥さん「奥さん、この犬・・・・」
「オスよー!オスだわー!」
2人そろって「キャー」と叫び、危うく犬を取り落としそうになったらしい。
「なんでやねん!」
一ヶ月でそんなに変わるかぁ?それもボロボロに。
しかも、オスやし・・・・。
当の本人は3ヶ月目に見つけられるまでどういう行程を歩んだのかはわからないが、
丁度その頃「温泉病院」に到着。
いい物食べさせてもらって、ぬくぬくしてたというのに。
見つけられて、即病院と美容院に連れて行かれたタバサは
「どっこも、悪い所無し。」と太鼓判をもらった。