ずっと書こうと思っていたんだけど、忘れてた。
「私は最近、錦野旦がすごく好きになった。」
前から、デビュー曲の「もう恋なのか」が大好きな歌だったんだけど
人間としては、奥さんが亡くなってまもなく結婚したりして、
ちょっと薄情なんじゃない? などと思っていた。
しかし、最近見た2つの番組での彼の言動を見て、大好きになった。
彼は歌手としてデビューして、ものすごく人気が有ったんだけど、
世の常で、何年かしたら、すっかりパッとしなくなってしまった。
そんな時、「とんねるずの生でダラダラいかせて」っていう番組で
神田正輝「スター」、錦野旦「裏スター」と紹介された。
さすがの彼も「裏スター」とはなんぞや!? と抗議したらしい。
そうしたらその次から、
馬鹿にされながら「スター」と呼ばれ続け、笑いものにされた。
しかし彼はこの時悟った、「ああ、これもありかな?」と。
低迷時代に人気番組に出てられるんだから、いいかな?と屈辱も耐えた。
ところが、これが人気に火をつけ、今日のタレント活動の元になった。
私はオンタイムで「生ダラ」を見ていて、事の次第をずっと見続けていたから
そこらへんの事情はよく知っているのだけど、
世の中の人がみんな知っているわけでもなく、
何もそんな屈辱の歴史を語らなくてもいいようなものだけど、
錦野旦は、
「僕の今あるのは、とんねるずさんのお蔭なんです。足を向けて寝られません。」
とまで言っていた。
隠しておきたいような話だし、隠しておいてもいいと思うんだけど、
真摯に素直に語るその姿勢にいたく感動した。
彼がまた、忘れられた存在に万が一なるような事があっても
私だけはずっとファンでいてあげよう。