きょう、母から電話があった。
母 「年賀状届いたわよ。ありがとうね。」
私が印刷してあげた100枚の年賀状だ。
実はきれいな鳥のイラストなんだけど、インクの黄色が無くなっていたらしく
青と赤、白と黒のみで構成されていて、
最初の思惑とはまったく違うものになってしまった。
でも、なかなかきれいにできた。
ここで母が突然声のトーンを落とした。
母 「きょうNちゃんから1万円送って来たのよ。」
母の姉の娘、つまり姪、私にとっては従姉妹のNちゃんは、
鹿児島大を出て、大きな病院の総婦長をしているそうで
お給料沢山もらっているのか、
ボーナスもらうと私の母にまでお小遣いを送ってくる。
それはいいのだが、さらにトーンを落として
母 「ねえ、お札って変わったの?」と言う。
私 「新札出たの知らないの?」
母 「知らない。」
私 「・・・・・・・TVでも言ってたでしょ散々。」
母 「なんかね、変なキラキラ光るシールが貼ってあるから、
剥がそうか、郵便局に持っていって聞いてみようかと思ってたのよ。
Nちゃんが変な宗教かなんかにかぶれて、
お札にまでシール貼っちゃったんじゃないかと思って。」
私 「そのキラキラ光るのが偽造防止になるんだって。
剥がそうったって、剥がせるかい!
もうちょっと頭使って生きていきなさいよ。」
母 「はい。」
私 「五千円も千円もまだ見てないの?」
母 「うん。だって、田舎だもん。まだやってこないんじゃない?」
そんなこたあ、ないと思うけど。
お小遣いあげて、偽札か変な宗教かと疑られたNちゃんは、気の毒だ。