もうきのうは、散々だったよ。
甘海老の残骸は、どうしょうもこらえる事ができずに
ベランダに出した。
赤いかの残骸は台所から玄関に移動させ、
しばらくするうちに臭くなってきた。
ベランダの甘海老の臭いが風に乗って
洗面所の窓から忍び込んでくる。
ファブリーズやら、生ゴミ消臭剤やら、お香やらで
応戦するも、まったくの負け戦。
朝の会話。
私 「ゴミの日は明日だけど、
きょうの夜捨てても許してくれるよね?」
旦那 「うん。」
私 「あーたきょう夜帰って来たら捨てに行ってくれる?」
旦那 「うん。」
私 「じゃあ私、準備して待ってるから。」
旦那が帰ってくるまでが待ち遠しかったよ。
やっと帰ってきた旦那に甘海老袋と赤いか袋を渡す。
右手にファブリーズ左手にWILLを持ち、後に付いて行く。
玄関内外、廊下、エレベーター前にWILLを撒く。
しばらくするとエレベーターが上がってきて
旦那が戻ってきた。
旦那 「本当に臭いな。」
すばやくエレベーター中にファブリーズを撒く。
ドアが閉まる。また開ける。また撒く。
旦那 「そんなに撒いても返ってその臭いが臭いよ。」
私 「だって、世間様に迷惑かけるから。」
それぐらい恐ろしい臭いだった。
家の中の臭いが消えるまでにもしばらくかかるな。