温泉旅行と知多半島ランチ

温泉旅行と知多半島ランチをつづります。何故か料金を度々間違えられる、そんな星の下に生まれた女

「坂の上の雲」 ついに読了。

坂の上の雲」全8巻ついに読了。

思えば、2002年の2月から読み始め、
1年で読み終わるつもりが丸5年もかかってしまった。
1巻読んではルース・レンデルを読み
1巻読んでは開高健を読み、と休み休み読み進めた。

司馬遼太郎のあとがきには
「この作品は、執筆時間が四年と三ヵ月かかった。
書き終えた日の数日前に私は満四十九歳になった。」とある。

同じ年代のほぼ同じ時間で、あの人書く人、私読むだけの人。
2人の間に流れる川は、何万光年の幅があるのは分かっちゃいるが、
名も無い引きこもりのオバチャンで、
浜辺の砂粒のような存在の私でも、
努力する天才、司馬太陽の発する陽光に一瞬でも浴することができて
本当にしあわせだ。

坂の上の雲」というタイトルは
「坂の上」の青空にぽっかり浮かんだ白い「雲」を
顔を上にあげて、見つめ目標にして
それに向かって一生懸命登っていく若者たちの青春像
という意味らしい。

いつの日かもう一度読み返してみれば、
またきっと新しい発見があるに違いない。