毎日、母とあちこち歩き回っている。
映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を見に行った。
母と見るにはちょっとキツイ映画なのだけれど
他に一緒に見れる映画もないので。
まず驚いたのは、「ボク」の少年時代の筑豊の炭鉱のシーンに
思った以上にお金を掛けている事。
「ボク」の祖母・渡辺美佐子のチラッとしか映らない「歯」にまで
細かい演出をしている事。
炭鉱のトロッコやバスや車や、
ヘルスセンターやそこにあるゲーム機の古さなんかも
しみじみ興味深い。
泣かせよう泣かせようとするのかと思いきや、
実に淡々と描かれている。
あまりに淡々としているので
もしかして「禁煙の薦め」の映画かと思える。
なにせ癌になってしまう「オカン」を始め
「ボク」も「オトン」もやたら煙草を吸う。
煙草を吸う場面が多いので「わざと」なのかな?と思う。
高校時代に
「オカンの送ってくれたお金はすべて煙草になって
ボクは吸って吸って吸いまくった」
というようなセリフも有る。
最後まで飽きることなく、気づいたら終わってしまった。
2時間以上も有ったとは思えなかった。