温泉旅行と知多半島ランチ

温泉旅行と知多半島ランチをつづります。何故か料金を度々間違えられる、そんな星の下に生まれた女

「A・ギャングスター」見ていない人は読まないで

アメリカン・ギャングスター」を観た。

若者はみな「 L 」を観るらしくかなり空いていた。

1970年代のニューヨークを舞台に
実在した伝説のギャング、フランク・ルーカスの半生を描く。
事実に基づいた映画だと思うと、重みが違うなー。

ルーカスはアジアで麻薬を作らせそれを
ベトナム戦争から帰還する飛行機に乗せてアメリカに持ち込み
安くで売り、人々を薬漬けにする。
ギャングの運転手から、
アメリカを、アメリカ人を犠牲にして大金をつかみ成り上がっていく。

私の父の若い頃(昭和20年代)には、
日本の都市部にもドラッグがはびこっていたらしい。
(やっぱりアメリカのせい?)
また、今も若者に安易にドラッグが買えてしまう世情らしい、
けれどもそういう時代や環境とは、まったく無縁に育ってきた私には
なんだか絵空事のように思えるアメリカの歴史だが
事実だというのだから、なんとも恐ろしい。

主役のデンゼル・ワシントンは、気品があって
どうみても運転手から成り上がった稀代の悪っていう
感じではないのだけれども、鬼気迫る演技で
長い上映時間にもかかわらず
私も旦那も一瞬も睡魔に襲われる事はなかったよ。

もう一人の主役、刑事役のラッセル・クロウ
グラディエーター」の戦士や、
「ビューティフルマインド」の天才とは全然別人のイメージ。

ずっとからみのない二人の主役が
「アメージンググレース」の流れる中、初めて対峙するシーンでは
何故だか涙を流して泣けてしまった。
180度違う二人の人生がぶつかる瞬間。

隅々まで細かく描かれていて、
数秒のシーンにもお金かけているなと思った。
1000円はお得と思える映画だったよ。

ちなみに 「American Gangster」 で 「星(star)」じゃなかった。