温泉旅行と知多半島ランチ

温泉旅行と知多半島ランチをつづります。何故か料金を度々間違えられる、そんな星の下に生まれた女

「ノーカントリー」見てない人は読まないで

やっと金沢でも公開された(東京よりかなり遅れてる)
ノーカントリー」を見た。
母は「眠るかもしれない」と宣言して付いて来た。

大好きなトミー・リー・ジョーンズが主役。
でもほとんどは、ハビエル・バルデムジョシュ・ブローリン
出ずっぱりで、トミーは、主役っぽくない。

ハビエル・バルデムは「夜になるまえに」で
キューバ人のホモの詩人役で、究極に自然な演技をしていて、
オカマ役をやったジョニー・デップと共に
記憶から拭い去りたいほど強烈だったんだけど
今回もまた、どえらい個性的でホントに

怖い・・・・

始まって、トミー・リー・ジョーンズが出てくるまでは
まんじりともできないほど 怖かったよ〜〜〜〜〜

横の母を見たら、案の定眠ってるし。

原題は「ノーカントリー・フォア・オールド・マン」で
祖父の代から警察官の年取ったアメリカ人が、
変貌していくアメリカを嘆く、というのが主題らしい。
その辺は、日本人の私にはよくわからないので
シガー(バルデム)とモス(ブローリン)の攻防で
ハラハラドキドキするばかり。

ブローリンはこのまえ見た「アメリカン・ギャングスター」の
悪役だったんだけど、今回は何故か憎めない男。
悪の金とはいえ、他人のお金をネコババしちゃう男なのに
いつのまにか、「早く逃げて!」と応援してしまう。

出てくる人間は皆悲しい存在だ。
金のために殺しあう男たち。
そのお金を横取りしてしまい、追われる男。
その男を愛している妻。
殺し屋を雇い、その殺し屋に殺されてしまう男。
殺し屋に殺される殺し屋。
親切さゆえに殺される男。
間違われて殺される男たち。
年老いてリタイアーする警察官。その妻。
そして、孤独な殺し屋。

怖くて、怖くて、やがて、悲しき 映画でした。