金沢に越してきて、もうすぐ3ヶ月になるが、
私の愛用の「アレ」が、長い旅の末に、愛知の家ではなく、この金沢にちゃんと帰ってきた。
「アレ」は、洋間の床に着地した。
はっきり、私の目にとまるようにポツンと単独で、着地していた。
「アレ」を見つけたとき、思わず私は
「4次元から帰ってきた〜!」
と叫んでいた。
「おかえりなさい。」
もう何年前の事だったろうか?
たぶん3年以上前だったろう。
「アレ」は忽然と居なくなった。
どれだけ探したかわからない。思いつく限りの場所を探し回った。
とても使いやすかった「アレ」。
「こういうものは相性が大事なのよ。」
相性の良かったわたし達。
でも、別れは突然やってきた。
短い時間しかおかず、新しい相手を見つけた私を許してね。
もうアトガマがいるのよ・・・。
でも、いいわ。
せっかく4次元から帰ってきたんだもん。
2人仲良くしてね。
替わりばんこに相手をしてあげるから・・・。
「昔の男・・・じゃない、昔の毛抜き君。」