きのうの朝、洗濯機の中を覗いた私は、フタを閉め・・・。
ん?あれ?なんか変だったな?
もう一度フタを開けて、よく見ると・・・・。
糸くず取りの3っつの袋は・・・・。
パンパンに膨らんでいた!
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「なんじゃこらぁ?!」
風船みたいに丸くなってる袋をひとつはずしてみる。
中に濁った水がいっぱい入っている。
本来その水は、ジャーっと流れ出てくるはずではあるのだが、
一滴も垂れる事なく、袋の中にとどまったきりである。
パーーーーーーッ
その時私は、周りの視界がいっせいに四方に開けたかのような気分になった。
そうか!
そうだったのか!
この瞬間、私は、
「穴は、開いていてはいけないが、開いていなくてもいけない。」
という悠久の真理に到達したのだ。
どういう加減でそうなったかは定かではない。
んが、環境の変化と私の怠慢がもたらしたものであろうと思われる。
糸くず取りの袋の布目にヘドロ化した、カビや洗剤カスや汚れなどが
入り込み、乾き、入り込み、乾きを繰り返し、完全に密閉してしまったのだろう。
以前は、洗面台の横に洗濯機が有ったので、無意識の内に袋もマメに洗っていたと思われる。
が、引っ越して来てからは、
何故か?台所のガスレンジに相対した所に洗濯機置き場があり、
流しのシンクで洗濯機の糸くず取りを洗うことを、無意識の内にためらっていたのだろう。
水で濡れた糸くず取りを家の最北にある洗面所まで持って行って
洗う事など考えてもいなかった。
かくして、糸くず取りはまったく機能しなくなったのであった。
糸くず取りに「穴が開いていないか?」と散々点検していたのに、
「穴が開いていない」事に気付かなかったのだ。
歯ブラシでゴシゴシこすり洗いしたら、糸くず取りは息を吹き返した。