夕べ旦那は、暴風雨の中びしょぬれで帰って来た。
旦那 「びよびしょだー(怒)」
いきなり不機嫌だよー。ちっ。
でも、晩酌に湯豆腐を出したら、ちょっと機嫌が良くなった。
よし!
旦那 「きょうついに≪にこにこ食堂≫に行ってきたよー。
本当に普通の大衆食堂だけど、
ランチ650円で安いよー。
会社の奴等にも教えてやんなきゃな。ウフ。」
どきっ。
旦那が、650円で喜んでいるのに
おいおい、ミンクのマフラーかよー。
言えん!
でも言わねば。上手にね。
新聞を読んでいる今だ!
私 「きょう行って来たよ、ギョウザの皮のついでに、バーゲン。」
旦那「ふうん。 欲しいものなんて有ったのか?」
わ 「うん。ずっと探してたでしょ? 毛皮のマフラー。」
だ 「ああ、ノアで買ったやつ?」
わ 「買ってないよー。(でも探しているのは知ってたのね。)」
だ 「そうだっけ? で買ったのか?」
わ 「うん。全館バーゲンだったんだけど、
ちょうどアルパカとか毛皮と皮とかのバーゲンしてて、
気にいったのがあったから、ずっと握っていたら
オジサンが
≪それはいいものですよ。お買い得ですよ。永く使えますよ。≫
っていうもんで、悩みに悩んだけど・・・。」
だ 「オジサンに背中を押されたんだな。」
わ 「うん。買っちゃったよー。」
だ 「背中をつきとばされたんだな。」
わ 「まあね。すごく可愛いのー。」
だ 「ま、いいんじゃない。」
わ 「(あれっ? あっさりしてるな。)うん・・・・・・・。」
だ 「・・・・・・・・・・・・で、いくら?」
わ 「(きたー。やっぱりな。そりゃあ聞くね。)・・・・・。」
言いよどんでいたら
だ 「言いたくないんだな。ま、いいや、言わなくても。」だって!
なんでや? 予想外だったので、
用意していた応答をそのまま言ってしまった。
わ 「いいじゃないいくらでも。お正月は全然お金遣ってないんだし ー。」
言わなくてもいいって言ってるのに、余計なこと言っちゃったな。
だ 「わしかて、全然遣ってないよー。」
わ 「見たい?」
だ 「うん。」