養老牛温泉を後にして今度は帯広の北
大雪山国立公園の国有林の中に在る
「 然別峡かんの温泉 」へ向かう。
霞がかかっていた。
また同じ道、弟子屈町を通って戻る。
途中 阿寒湖畔にある「 阿寒湖アイヌコタン 」に寄った。
お土産屋さんやアイヌ舞踊のシアターなどが集まっている。
シマフクロウがここにも。
独特の雰囲気
お土産品を見て回った。
ものすごく素敵な手彫りの手鏡とか
欲しい物が沢山有ったんだけど素敵な分すごく高い。
ン万円なので、悩み考えた末諦めた。
朝も軽く食べたのと、体調が戻って来たので
お腹がすいてきた。
朝の餅つきの時もらった あんこ餅を食べたよ。
流石 美味しかった。これが昼ご飯。
私が、お餅の写真をあーだこーだと撮っていると
どんどん山道に入って行った。
「あれ? なんだぁ、いぬかあ?」と旦那が言った。
ほんとだ、なんかずーっと向こうに茶色い丸っこい物が・・・
こっちがほぼ止まっていたら、向こうからトコトコ歩いてきた。
「 キタキツネだ 」
ほとんど車の通らない道で
「あっ、車と人間が来た」と思ったのか
みずから姿を現して向かってきたのだ。
ビックリ。
来たからといって どうこうするわけにもいかず
しばし睨み合っていたら 行ってしまった。
あとから宿の人に訊いたら
「エサをもらおうとしてるんですよ。」との事。
つまり、北海道のキタキツネに
食べ物を与えた人間が居たという事だね。
味をしめて 「 また頂戴 」と
キツネが思ったとしても無理ない。
やめようよ そういうこと なんかガッカリだよー。
車の前に出て轢かれるキツネがいるかもしれない。可哀想だ。
山道を長く走ってやっと着いた。
秘湯の中の秘湯「 然別峡かんの温泉 」
携帯はもちろん圏外。
( 部屋から温泉棟を見下ろしたところ )
開湯は明治の末、旅館経営者の体調不良で廃業。
温泉の営業許可の更新が困難になるというのを受け
6年後の2014年に
新しいオーナーが再び営業を始めたのだが
2016年に 豪雨災害で流されて休業
2017年に 復活
宿の責任者の方といろいろ話をしたのだが
国立公園内なので何でも勝手に工事して
修復できないので苦労したんだって。
現在のオーナーが
こんな素晴らしい温泉をこのまま
無くしてしまうのはあまりにも残念だからと
買い取って 2014年に営業を再開したのに
豪雨災害で被災してしまう。
道路も流されて大変だったらしい。
くずれた崖や建物や 流された風呂場を
自分たちで直していったんだって。
温泉を守りたい その思い。素晴らしいね。
宿泊棟の「こもれび荘」と
日帰り温泉客も来る温泉棟とに分かれる。
秘湯中の秘湯とは言え 素敵な部屋
TVも有る。
必要な物が全部一か所に集まっている。
冬は寒そう。でもりっぱなストーブが有る。